アウトプットの質を向上させるための読書
読書家の人は、日常生活の中でアウトプットの機会が多い傾向にあるのかな、とふと思った。
SHOWROOM社長で「メモの魔力」著者の前田裕二氏も、毎日1冊は必ず本を読むようにしているらしい。
昨日と同じアウトプットをしていては、聞き手としても出し手としてもつまらない。自らが納得いくアウトプットをするためには、思考や言葉の変化や新鮮さを必要とする。その変化や新鮮さを獲得するために、常に自分の思考をアップデートし続ける。
そのための効果的なツールが本なのだ。本は好きなタイミングで、好きなジャンルのものを読むことができる。多種多様な思考や言葉が心を揺さぶる。
1文目の表現を言い換えるならば、より良いアウトプットや表現を生み出し続けるためには、本というツール、読書という行動が有効である、ということだ。
僕も、毎日新しい価値観や気付きを言葉にしたいと思っているから、読書によって常に思考をアップデートし続ける。
そしてアウトプットの機会を増やし、「今日の自分の発言はつまらないなー」とか思いながら、「本を読まないといけない」と焦るのであった。
なぜ、本を読むのか?
僕は本を読むのが好きだ。
昨年は1年で60冊ほどの本を読んだ。今年に入ってからも週に2冊ペースで読むようにしている。
僕にとって、本を読むことの意義は大きく2つある。
本を読むことは、新しい語彙・思考のインプットを可能にするという点で①自らのアウトプットを充実させ、②人生の選択肢を増やし、多様な価値観に対する寛容さを提供してくれる。
①について、
僕は「文章」という通して言葉をアウトプットすることを好む。
頭の回転が速くないし、外部環境による恥じらいや緊張もあるし、口から発せられる言葉で表現するのは得意ではない。
「文章」という形においては、その構成や論理、用いる言葉をじっくりと考えることができ、さらには緻密に正確に伝えられるという強みがある。
僕は自分が納得できるような良い文章を書きたい。その「良い文章」かどうかという基準は、僕のこれまでの読書経験により形成される。豊富な読書経験の中で、「良い」「悪い」といった評価を各作品に下せるようになるから。
そして、自らが文章を生み出す際には当然、自分にとっての「良い」作品を作り上げたい。だから、僕はたくさんの本を読んでその「良さ」がどこから来るものなのか、自分なりに抽象化して、身につけようとする。その抽象化された「良さ」を、自分のアウトプットの中にも反映しようとする。
文章によるインプットとアウトプットを繰り返す。そうすることで、文章の質は向上すると思っているし、そう信じている。
②について。
僕たちは、しばしば凝り固まった考えに捉われてしまう。
他の大多数が採る選択肢に左右されてしまう。
自己決定を避けてしまう。
しかし、日本や世界を動かした人たちは、他の人がクレイジーと思うことであっても、自らの信念に従い、行動してきたことが本を通して分かった。
人間の脳なんてものは、百人いれば百通りだ。
その脳から生み出される思考も然り。その「違い」を深くまで表現することが可能なツールが言語であり文章だ。一人一人の「違い」を深くまで理解することで、最初は受け入れられなかった彼/彼女らの行動に対しても寛容になれる。
さらには、自分自身が有する他者との「違い」に対しても寛容になれる。
本を通して多様な価値観に触れることは、「~しなければならない」といった社会を支配する圧力から僕たちを自由にさせてくれる。多様な選択肢を提供してくれる。
以上のことから、僕はこれからも本を読み続けたいし、そこでインプットしたモノを人生に反映していきたいと思っている。
そして、今後の記事のなかで、おすすめの本についての紹介もしていきたい。